「目をつぶってるみたいやったんやで!」

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『城崎まで行ってやろう』と思い調べると片道110km、5時間ぐらい。


臨時休業して城崎温泉に1泊、

なんていう楽しい旅を考えたのですが、

定休日だけで往復しようと考えなおしました。


大学自転車部の合宿の210㎞が私が乗った最長距離。

そのとき地獄を見たので迷いましたが、

途中棄権アリという気持ちで、

開業10周年記念サイクリング」と名づけ城崎往復230㎞に出発しました。


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朝5時半に自宅を出て北西にすすみます。


まずまずのペースでやって来た城崎の近く、

円山川ぞいは海からくる向かい風で進みません。。


人に「頑張って」と言いにくくなった時代ですが、

言うべき時もあると知りました。

このとき「頑張れ」と言って欲しかったですもん。(笑)


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そして城崎温泉駅に到着!! 来たぁ~


ところが、です・・・

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目的の一つ、楽しみだった駅前足湯が工事中!!

脚をつけながらカニ弁当、の大予定が。。。。。。


柱の前で立ちつくしていましたが、

旅館前を掃除していた方に一乃湯の近くにもあると教わり、

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そこに浸かりながら、買ったカニ弁当で昼食です。


これよ、コレ!!


と非日常の場所で食べる、

非日常の食事に身も心もほぐれていくのを感じていました。


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ずっと浸かっていたい湯加減でしたが先は長いので、

30分もつからないうちに再出発です。


ここで13時半。自宅までは約100㎞。

暗くなる前に帰れるかなぁ、、、

ムリっぽいなぁ、、、、、、



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帰りは別ルート。

円山川をわたり天橋立をへて、

左に日本海を見ながら京都北部にある舞鶴を目ざします。


頭上の青い交通標識を見るたびに、

『平均時速15㎞としてあと何時間...』と計算をしながらタンタンと前進し、

あたりが暗闇になった21時半ごろ無事に帰着しました。


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一人で15時間も自転車に乗っていると、色々なことを考えます。


関西でロングライドというと淡路島や琵琶湖一周ですが、

このような誰もしない、

何の情報もないことをすることには勇気がいるけど、

そこには面白さがあり、

感動がうまれるということに気づきました。


“黄色い笑顔の自転車で京都自転車旅”という、

自分のPASSIONEがまさにそれだなと思いました。



また、

普段いかに自分ができない理由を探して、

挑戦することから逃げていたのかを知りました。


やったらやれるみたいです、思いつくたいていのことは。


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この城崎サイクリング、たくさんの方に応援していただきましたが、

最も強く僕を後押し無事に終えたい、

と思わせたのは家族への思いでした。


残り30㎞ぐらいのところでライトを落とし、

ほとんど街灯がない暗い国道を薄い月あかりだけで走ったのですが、

その「目をつぶって乗ってるみたいなもんやったんやで!」という苦労話を、

早く帰ってみんなで笑いたいと思ったから。

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家族がくれる心のエネルギーはすべての力に勝る、

そんな気がしたパッシオーネ開業10周年記念サイクリングでした。


結婚して良かった、と思いました。


PASSIONEオーナー 亀岡直樹

1977455_637615949625685_349456422_2自転車レンタル《パッシオーネ 》
¥3,150 / 9-18時
¥2,100/9-12時または12-18時・雨天来店
 
http://www.passione-kyoto.jp






僕が帰ってきて安心したのでしょうか、

写真撮影を終えた妻は涙を流しているように見えました